年頭のご挨拶 世界俳句連盟会長 小口貞雄
更新日:2012/01/12
新年の幕は平穏な天候のうちに開けました。例年ならば賀詞を申し上げるところ、大震災の影が強くて、祝いの言葉がでてきません。祝辞など受け入れられない方が少なくないと思います。しかし、復興は「遅々として進まず」ではなく、「遅々としてではあるが、進みつつある」と理解しています。昔からよく言うように「明けない夜はない」のであって、ホンの少しづつではあっても、光がさしていることを認め、元気をだして歩みたいと思います。
今年のNHKの大河ドラマは「平清盛」です。彼が登場する頃は、公卿が強盗や武力をもつ僧兵などからの被害を防ぐための番犬のようにみなされていたのが武士で、源氏と平氏がその代表でした。武士はそれぞれ領地をもつ地主で、それを守るため、家の子や郎党、さらには御家人という部下を従えていました。源氏や平氏はそうした棟梁であったのに、公卿からは一人前の人間としては扱われていませんでした。そうした扱いをしていた公卿たち内部の争いを解決したのが武士であり、勝利を収めたのが平清盛でした。
次の源頼朝のように御家人のための政治・御家人による政治をしなかったため、平氏は清盛一代で終わりましたが、「武士の世」の幕を開けたのは間違いなく平清盛であったといえます。
今年は4年に一度のうるう年で、オリンピックが開かれたり、アメリカでは大統領選挙が行われるなど、いろいろな意味で新しい時代の幕開けになると思います。真の意味の「国民による、国民のための」政治・経済・社会の幕開けになることを願い、震災を「転じて福となす」ように努めたいと思っています。


